2019年度マスターコース 7,8回目

皆様、新年明けましておめでとうございます!2020年の船越歯科歯周病研修会がスタートいたしました。

1月18日(土)、19日(日)に2019年度マスターコース(第29期)の 第7・8回目が開催されました。

1日目は船越先生のRidge Preservation Technique の講義からスタートです。

抜歯後の治癒過程で引き起こされる頬舌的・垂直的骨吸収を予防するために行う処置で、さらに一次閉鎖を行わないOpen Barrier Membrane Techniqueを症例とともに紹介していきました。

 その後、Ridge Preservation Technique を模型実習で習得していただきました。感染のリスクを避けるため、膜の設置方法や縫合がキーポイントとなります。

 

 また本日のライブオペは、上顎大臼歯部への上顎洞底挙上術・Future Site Development をご見学いただきました。

 今年最初の懇親会は『水炊き 長野』で、博多名物・水炊きをいただきました。寒い冬の時期の鍋は格別に美味しく、体が温まりますね。創業90年余の老舗で、博多に来た時はぜひ!予約必須です。

全員集合しての写真です!本当に大盛況でした!!

今回は3名の女性の先生方が参加してくださっており、副院長の柴戸先生(左上)と私、重永(右下)も一緒に記念撮影させていただきました。

とても笑顔が素敵な先生方で、いつも楽しい時間を過ごさせていただいてます。

2日目の午前はPRP(Platelet Rich Plasma)、L-PRF(Leukocyte- and Platelet Rich Fibrin) の実習です。採取した血液を遠心分離機にかけ、成長因子を多く含む高濃度の血小板を抽出し、歯周組織再生療法や骨再生療法等に応用するテクニックです。

副院長・柴戸和夏穂先生による講義・デモを行います。

真剣にメモをとる先生方。

そして採血の相互実習です。多くの先生方が学生実習や研修医の時以来の採血実習となるので、緊張気味ではありますが…

全ての先生方、問題なく採血実習終了です!!そして遠心分離機にかけたあとはPRPの抽出です。

活性化させたPRPにトロンビンを混ぜると・・・・完成!思わず笑みがこぼれます。

その後は、PRFおよびL-PRF Bone Blockの実習および実習デモを行いました。

PRFはPRPとは異なり作業工程が少ないため、テクニカルエラーも起こりにくく非常に使用しやすいです。

午後は軟組織におけるRidge Augmentationについて講義・模型実習を行いました。

 抜歯、外傷などの骨欠損等で歯槽堤が垂直的あるいは水平的に陥凹を生じている場合に対する整形外科手術です。ロール法、パウチ法、オンレーグラフト法、GTR法等、様々なテクニックがありますが、模型実習では上皮下結合組織移植Subepithelial Connective Tissue Graft(S.C.T.G.)を習得していただきました。

そして最後には『Periodontal Medicine & 新分類による歯周病診断』をテーマに、当研修会講師・米国歯周病専門医の安増一志先生による講義を行いました。

この新分類は、2018年6月にEuroPerio9で発表されたもので、2017年11月にシカゴで開催された『歯周疾患およびインプラント周囲炎の分類』に関するワークショップで米国歯周病学会(AAP)・欧州歯周病学会(EFP)が中心となって策定されました。

まだ日本では正式な日本語訳等が出ておらず、今後どのように臨床に導入されていくかが、とても興味深いです。

 次回は炭酸ガスレーザーおよびCorticotomyについて講義・実習を行う予定です。当研修会講師の山下先生、堀田先生、松延先生および特別外部講師の深沢先生にもご講演いただきます。来月も先生方にお会いできるのを楽しみにしております。

本年もスタッフ一同、皆様にご満足いただけるサービスを心がける所存でございますので、 何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。先生方のご健勝と益々のご発展を心よりお祈りいたします。

重永